NEARメインネット、2.13アップグレードでNIST承認の耐量子署名を導入

NEARのメインネット更新版2.13では、NIST承認のML-DSAアカウント鍵対応と動的リシャーディングを追加し、需要拡大に応じて約1.5エポックでシャードを自動分割できるようにした。

NEAR

要約

ニアプロトコルは2026年7月20日、メインネットでネットワークアップグレード2.13を実施したと発表した。NIST承認のFIPS-204 ML-DSA方式による耐量子署名を追加し、動的リシャーディングも導入した。今回のリリースにより、NEARはNIST承認の耐量子署名方式を本番環境で稼働させた初期のレイヤー1ブロックチェーンの1つになったという。同時にシャード拡張を自動化し、利用拡大に応じてネットワークをスケール可能にした。開発者はすでにNEAR CLIを通じてアカウント鍵をML-DSAへローテーションでき、今回の変更はNEAR Intentsやnear.comを含むサービスを支えるとしている。これとは別に、NEAR共同創業者のIllia Polosukhin氏は、AIによってハッカーのソフトウエア脆弱性発見能力が急速に高まっていると指摘した。10月のBalancerの事案をAI支援型ハッキングの初期兆候として挙げ、形式検証の高速化にAIを活用すべきだと主張した。

用語解説
  • ML-DSA: FIPS-204に基づく、NIST承認の耐量子デジタル署名方式。
  • dynamic resharding: ネットワーク需要または状態サイズの増加に応じて、プロトコル投票やバリデーターの手動調整なしでシャードを自動分割する仕組み。
  • formal verification: ソフトウエアが意図通りに動作することを数学的に証明する手法。