6月の段階的な提供開始により、Microsoft 365ユーザーはOfficeアプリ内で追加費用なしにAIアシスタントを利用できるようになり、月額約30ドルのMicrosoft Copilotとの価格差が鮮明になった。
xAIは、Word、PowerPoint、Excel向けにGrokを無料アドインとして提供開始し、AIアシスタントをMicrosoftの生産性向上スイートに直接組み込んだ。月額約30ドルのMicrosoft Copilotに正面から対抗する構図となる。提供は段階的に進められ、PowerPointは6月16日、Wordは6月18日、Excelは6月22日に対応した。アドインはMicrosoft 365ユーザー向けに無料で提供される。各アプリ内でGrokは、Wordで構造化された文書の下書き作成、PowerPointでアウトラインからのスライド作成、Excelで自然言語クエリを通じたデータ分析を行える。統合機能には、ウェブ調査やメール、SharePoint、Google Driveとの連携も含まれる。イーロン・マスクは開発中のエンジニアリングデモを踏まえ、4月にこれらのプラグインを予告していた。調査メモでは、上位サブスクリプションにひもづく利用制限が企業導入に影響する可能性があり、日常業務への組み込み方を左右し得ると指摘した。今回の動きは、AIネイティブの競合が低価格または無料で配布範囲を広げるなか、企業向けソフトウェアのサブスクリプションモデルへの圧力が強まっていることを浮き彫りにした。報告書は、この力学がテクノロジー企業のバリュエーションやAIトークン、インフラ関連銘柄への投機資金の流入にも影響し得るとしている。