アジア株上昇、米・イランの10日間停戦案でリスク選好改善

アジア株上昇、米・イランの10日間停戦案でリスク選好改善

米国とイランの10日間の停戦案が投資家心理を改善し、アジア株は上昇した。一方で、ホルムズ海峡を通る石油輸送に対するイランの脅しが原油相場を高止まりさせ、ビットコインの重荷となった。

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ファクトチェック
複数の有力報道機関が中核となる筋書きを裏付けている。WSJとReuters(WKZO経由)は、米国とイランの10日間の停戦案への期待を受けてリスク選好が高まり、7月21日にアジア株が上昇したと確認している。10日間の停戦案は、Reutersと複数の報道機関によって独立に確認されている。TradingEconomicsは、ホルムズ海峡やイランを巡る供給混乱への脅威を背景に、原油が6週間ぶりの高値圏で推移したと確認しており、beincryptoは、原油主導のインフレ懸念を受けてビットコインが下落したと確認している。唯一の小さな食い違いは時点にある。7月21日の当初の停戦楽観局面では、原油は実際には下落していた一方、ホルムズ海峡を巡る脅威を背景とする原油高とビットコインへの圧力が明確になったのは7月22日ごろであった。それでも、各主張を構成する個別要素はいずれも一次報道によって十分に裏付けられている。
要約

仲介国が米国とイランの10日間の停戦案を提示したことでリスク選好が改善し、アジア株は上昇した。一方、市場は攻撃の継続や域内海運への脅威、原油相場の急変も注視した。原油は一時、6週間ぶり高値の88.6ドルを付け、その後はWTIが89ドル近辺、ブレントが96ドル近辺で推移した。トレーダーは、ホルムズ海峡、紅海航路、カスピ海パイプライン・コンソーシアムのターミナルを巡る供給リスクと、EIAが公表した米原油在庫の予想外の140万バレル増を見極めていた。イラン当局者は、イランが石油を売れないなら域内の輸出も混乱し得ると警告し、EIAによれば世界の石油の約5分の1が通過するホルムズ海峡への懸念が再燃した。金は地政学リスクを背景に1オンス当たり4,042ドル前後まで上昇した。一方で、原油安が一時的にインフレ懸念を和らげる場面もあった。ビットコインはエネルギー価格上昇によるインフレ圧力と米連邦準備制度の政策見通しへの警戒から、66,000ドルをわずかに下回った。

用語解説
  • ホルムズ海峡: EIAによれば、世界の石油の約5分の1が通過する湾岸地域の重要な石油輸送の要衝。
  • EIA: 米国エネルギー情報局。米政府のエネルギー統計機関。
  • カスピ海パイプライン・コンソーシアム: 黒海のターミナルが新たな供給リスクとして挙げられた石油輸出パイプライン網。