
米国とイランの10日間の停戦案が投資家心理を改善し、アジア株は上昇した。一方で、ホルムズ海峡を通る石油輸送に対するイランの脅しが原油相場を高止まりさせ、ビットコインの重荷となった。
仲介国が米国とイランの10日間の停戦案を提示したことでリスク選好が改善し、アジア株は上昇した。一方、市場は攻撃の継続や域内海運への脅威、原油相場の急変も注視した。原油は一時、6週間ぶり高値の88.6ドルを付け、その後はWTIが89ドル近辺、ブレントが96ドル近辺で推移した。トレーダーは、ホルムズ海峡、紅海航路、カスピ海パイプライン・コンソーシアムのターミナルを巡る供給リスクと、EIAが公表した米原油在庫の予想外の140万バレル増を見極めていた。イラン当局者は、イランが石油を売れないなら域内の輸出も混乱し得ると警告し、EIAによれば世界の石油の約5分の1が通過するホルムズ海峡への懸念が再燃した。金は地政学リスクを背景に1オンス当たり4,042ドル前後まで上昇した。一方で、原油安が一時的にインフレ懸念を和らげる場面もあった。ビットコインはエネルギー価格上昇によるインフレ圧力と米連邦準備制度の政策見通しへの警戒から、66,000ドルをわずかに下回った。