IC3が集計したインターネット犯罪被害208億7700万ドルのうち、仮想通貨が半分超を占めた。スポケーン市とワシントンD.C.ではビットコインATMへの監視が強化された。
2025年、米国では181,565件の苦情を通じて113億6600万ドル超の仮想通貨損失が報告され、FBIのIC3(インターネット犯罪苦情センター)が追跡するインターネット犯罪被害総額208億7700万ドルの半分超を仮想通貨が占めた。FBIは、IC3の2025年年次報告書を2026年4月6日に公表したとし、IC3に報告された損失が200億ドルを超えたのは初めてだと述べた。 被害額が最も大きかったのは仮想通貨投資詐欺で、約61,559件の苦情にまたがり72億〜72億2800万ドルに達し、2024年比で25%増加した。Kiosk関連詐欺は規模こそ小さいものの急拡大している分野で、仮想通貨ATMに関連する13,460件の苦情と3億8900万ドルの損失が確認され、前年同期比58%増となった。このうち60歳以上の被害者は6,188件で2億5740万ドルを占め、Kiosk被害全体のおよそ3分の2に当たった。 こうした損失の拡大は、仮想通貨ATM事業者と地方当局への圧力を強めている。ワシントン州スポケーン市は全会一致の採決を経て2025年6月に市内全域で仮想通貨ATMを禁止し、スポケーンバレー市も2026年5月に独自の全会一致による禁止措置を導入した。ワシントンD.C.では、ブライアン・シュワルブ司法長官が2025年9月8日、Athena Bitcoin Inc.を提訴した。同社が現地で運営する7台のビットコインATMへの預入の93%が、営業開始から最初の5カ月間に詐欺と関連していたほか、最大26%の未開示手数料や被害者への返金拒否があったと主張している。 FBIは予防措置も拡大している。Operation Level Upは2025年に潜在的被害者3,780人に接触し、同年に推定2億2590万ドルの損失防止に寄与したとされる。これは、2024年の開始以降に防いだ5億ドル超の一部である。課題の大きさはなお際立つ。2025年半ば時点で米国内のビットコインATMは約30,433台に上り、2026年1月のCNBC報道では世界のビットコインATMの約80%が米国に設置されているとされた。