
バイナンスは、投資、決済、送金、資産運用をつなぐ広範な戦略を進める一方、コンプライアンス体制の強化と並行して、上場前企業の無期限先物、株式トークン、予測市場といったオンチェーン商品を追加するとした。
バイナンスは、仮想通貨取引所から次世代のデジタル金融インフラへと軸足を移す動きを加速しているとし、デジタル資産、株式、決済、現実資産(RWA)へと事業領域を拡大していると述べた。その一環として、Binance Stocks向けのAPI取引を開始し、個人および機関投資家に対し、安全なREST APIを通じて米国上場株とETFへのプログラム取引アクセスを提供するとした。これにより、自動売買戦略、ポジション管理、データアクセス、システム統合が可能になるという。 バイナンスはまた、米国株サービスの初期実績も明らかにした。2026年6月1日に開始した米国株の直接取引は、運用資産残高が初週で4億ドルに達し、2026年7月上旬までに10億ドルを突破したという。総取引高は30億ドル超、1日当たり平均流入額は4200万ドルだった。新興市場が初週取引高の84.5%を占め、利用者の73%が新興市場からで、4人に1人が25歳未満だったとしている。対象となる米国外の利用者は、ステーブルコインとBNBを用いて7,000超の米国上場株とETFを取引でき、最低5ドルの端株注文が取引高の35%を占めたという。 同社によると、より広範なスーパーアプリ戦略には、上場前企業の無期限先物、オンチェーン株式トークン、予測市場といったオンチェーン金融商品に加え、決済、送金、資産運用が含まれる。バイナンスは、Binance Payが世界で2,000万超の加盟店を支えており、累計決済額は2800億ドルを超えたと述べた。 バイナンスは、信頼とコンプライアンスが引き続き戦略の中核であるとした。公的・民間部門を含む20の法域で規制当局の承認とライセンスを取得し、グローバルで29のセキュリティーおよびコンプライアンス認証を保有、コンプライアンスには年間約3億ドルを投じているという。また、24超のAIプロジェクトと100超のセキュリティーモデルにより、2025年第1四半期から2026年第1四半期までの間に、利用者の潜在的損失約105億3000万ドルの防止に寄与したと説明した。株式プラットフォームは、アブダビ・グローバル・マーケット規制下の同社法人Nest Trading Limitedを通じて運営され、カストディはAlpacaが担う一方、複数法域にまたがる継続的な規制当局の精査が依然としてサービス上のリスクであることも認めた。