KPMGはOpenAIの新たなパートナーネットワークで最上位層に加わった。同ネットワークには1億5000万ドルの支援が付き、2026年末までに30万人のコンサルタント認定を目指している。
KPMGは、OpenAI向けに社内のサプライチェーン・アンド・フルフィルメント・オーケストレーション基盤の構築を支援し、その後にOpenAIの新設パートナーネットワークで最上位の「Elite Partner」に認定された。両社はこの基盤を今後、市場投入する計画である。この認定により、KPMGはOpenAIの「Advanced」および「Select」階層を上回る位置付けとなり、AIネイティブなワークフロープラットフォームを企業顧客に直接販売できるようになる。 今回の動きは、KPMGがOpenAI内部で「client-zero」として担った役割を土台としている。KPMGは複雑な業務プロセスを自動化する社内ワークフロー基盤を構築しており、現在はそのアーキテクチャを大企業向けの商用提供へと再構成している。この取り組みは、OpenAIが導入拡大を進めるうえで、コンサルティング会社やシステムインテグレーターを活用する広範なエンタープライズ向けチャネル戦略を映し出している。 OpenAIはこのパートナープログラムに1億5000万ドルを投じており、2026年12月31日までに30万人のコンサルタント認定を目標としている。実現すれば、企業向けAI認定の取り組みとしては最大級の一つとなる可能性がある。「Select」「Advanced」「Elite」の3層構造は、大手クラウドや企業向けソフトウエア提供企業が長年採用してきたパートナーモデルに近い。 KPMGは、企業向けソフトウエアの大きな潮流が、従業員が望む成果を示し、AIエージェントが既存のバックエンドシステムをまたいで業務を調整するAIネイティブな「ヘッドレス」ワークフローへ向かっていると説明している。両社は導入について、特に規制産業、公共部門、サイバーセキュリティ分野では、既存の企業向けソフトウエアを置き換えるというより段階的に進むものだと位置付けている。