Augustus、10億ドル評価でシリーズBの1億8000万ドルを調達

Augustus、10億ドル評価でシリーズBの1億8000万ドルを調達

Augustusは、従来の決済レールとステーブルコインのネットワークを接続するクリアリングバンク構想を前進させる中、Tiger Global主導で資金調達を実施した。自社ステーブルコインは発行せず、24時間365日の送金と、より迅速なクロスボーダー決済を重視する。

要約

Augustusは、Tiger Globalが主導し、Hummingbird、QED、Nubank、Ramp、Circle、Deelの創業者らが参加したラウンドで、10億ドル評価額でシリーズBの1億8000万ドルを調達したと発表した。調達資金は、現代的で連邦認可を受けた銀行を通じ、金融機関向けにドル口座と決済レールへの直接アクセスを拡大する取り組みを支えるもので、中南米、東南アジア、中東、アフリカのフィンテック企業と銀行に重点を置くとしている。Augustusは、従来の決済レールとステーブルコインのネットワークを結ぶ連邦認可のクリアリングバンク構築を目指す一方、自社ステーブルコインを発行する計画はないとしている。その代わり、24時間365日の送金と、より迅速なクロスボーダー決済を支えるため、機関投資家や金融機関を既存の決済レールに接続することを目指すという。さらに、年間で数十億ユーロを処理する規制下のフィンランド法人を通じ、すでにユーロのクリアリングを提供しているとも述べた。この発表は、Augustusが5月にOCC(米銀行規制当局)から米国の全国銀行免許について条件付き承認を受けたことに続くもので、2010年以降で同承認を受けた8行目となる。Augustusによれば、API (Application Programming Interface)ファーストの同社プラットフォームは、記名式のバーチャル口座を備えた業務用口座とFBO口座(for-benefit-of口座)を提供し、Swift、ACH、SEPA、ステーブルコインを通じた取引をサポートする。AIをバックオフィス業務全体に活用し、決済の迅速化と24時間365日の可用性を実現するよう設計された独自のコアバンキング基盤「Marble」への追加投資も計画している。2022年設立のAugustusは、これまでの累計調達額が2億1000万ドルに達し、クラーケンなどの顧客向けにすでに数十億ドル規模の処理を行っているとした。

用語解説
  • クリアリングバンク: 金融機関間の支払いを処理し、決済する銀行。
  • ステーブルコイン: 法定通貨やその他の参照資産に対して安定した価値を維持するよう設計されたデジタルトークン。
  • FBO口座: 最終受益者である顧客のために資金を保有するfor-benefit-of口座。