新サービスは、AIエージェント向けの自然言語アクセスを既存のDeterministic Retrievalと組み合わせ、顧客がライセンス供与を受けたS&P Globalのデータをエージェント型および構造化ワークフロー全体で活用する方法を拡大する。
S&P Globalは、AIエージェントや大規模言語モデル(LLM)が自然言語クエリーを用いて、ライセンス供与を受けたS&P Globalのデータにアクセスし、組み合わせて利用できるサービス「Adaptive Retrieval」を開始したと発表した。同社はこれを既存のDeterministic Retrievalとあわせて、単一製品「S&P Global AI Data Portal」として提供する。単一ソリューションで両方の検索アプローチを顧客に提供する初の事業者になるとしている。 Adaptive Retrievalは、AIシステムが複数のデータソースから同時に情報を取得し、複数のデータセットにまたがる要求に対応できるようにすることで、より広範で多段階の業務向けに設計されている。一方、KenshoのLLM対応API (Application Programming Interface)を基盤とし、2025年から提供されているDeterministic Retrievalは、特定企業の調査や決算説明会トランスクリプトの分析といった、より構造化されたAPI主導の用途を想定する。S&P Globalによると、顧客はAIアーキテクチャーやワークフローの要件に応じて、いずれかの手法を単独で使うことも、両方を組み合わせることもできる。 今回の投入は、引用可能性、検証可能性、監査可能性を維持しつつ、AIシステムが企業情報をより容易に取り込めるようにするという、金融データ提供会社の幅広い取り組みを反映している。S&P Globalは、今回の展開を、最近進めたMarket Intelligenceの運営モデルの進化と、新設したKensho Data Platforms部門の取り組みに位置付けた。同部門は、よりAIネイティブなインターフェースとワークフローツールの構築に注力しているという。