ゲイツ財団の調査、ジェフリー・エプスタインへの支払いや犯罪上の関係の証拠なし

ゲイツ財団の調査、ジェフリー・エプスタインへの支払いや犯罪上の関係の証拠なし

ウィルマーへイルの調査によれば、ビル・ゲイツ氏と財団職員は2011年から2014年にかけてジェフリー・エプスタインと約30回面会していた。一方、ウォーレン・バフェット氏は約20年で約480億ドルを寄付した後、ゲイツ財団への寄付を打ち切った。

ファクトチェック
実質的な要素はすべて一次報道で裏付けられている。Fortuneの記事は、外部調査によりゲイツ氏とスタッフが2011年から2014年にかけてエプスタインと約30回面会していたことが確認された一方、支払いや違法行為の証拠は見つからなかったと伝えている。AP通信は、エプスタインに関する開示を受けてバフェット氏がゲイツ財団への寄付を打ち切ったことを確認しており、寄付総額は「470億ドル超」としている。CNBCやFortuneなども、これを約20年弱でおよそ480億ドルと広く位置付けている。未確認なのは、調査主体を「WilmerHale」と具体的に名指ししている点のみである。各報道は、CEOのマーク・スズマン氏が委託した外部調査ないし社外調査と説明しているが、これは当該主張の事実的な核心と矛盾しない。
要約

ゲイツ財団が委託した外部調査により、ビル・ゲイツ氏と財団職員が2011年から2014年にかけてジェフリー・エプスタインと約30回面会していたことが分かった。内部では評判リスクへの懸念があり、ゲイツ氏もエプスタインの過去の性犯罪を把握していた。ウィルマーへイルによると、財団とエプスタインの関わりは、最終的に実現しなかった世界公衆衛生向けの慈善投資基金案(新たな説明では富裕層の拠出を集約するドナー・アドバイズド・ファンド)と、ポリオ根絶支援に関する国際平和研究所への助成が中心だった。調査では、財団がエプスタインに支払いを行った証拠や、職員が同氏の性的人身売買やその他の犯罪活動に関与、もしくは認識していた証拠は確認されなかった。財団は火曜日に3ページの要約を公表し、理事会が審査とリスク管理の強化策を承認したと明らかにした。別件では、ウォーレン・バフェット氏が2006年以来初めて年次の慈善目的の株式寄付からゲイツ財団を外し、約60億ドル相当を他に振り向けた。これまで同財団には約480億ドルを寄付していた。バフェット氏は、自身の子どもたちが資産配分を担う準備が整ったことを理由に挙げる一方、報道や本人の発言では、ゲイツ氏とエプスタインの関係への不快感もこの判断に関連づけられている。

用語解説
  • ドナー・アドバイズド・ファンド: スポンサー組織が運営する慈善寄付口座。本件では、富裕層からの寄付を世界公衆衛生向けに集約するための構想として説明されている。
  • ポリオ根絶: ワクチン接種や疾病対策プログラムを通じて、ポリオの感染伝播をなくすことを目指す公衆衛生上の取り組み。
  • 基金: 組織を長期にわたり支えるために運用される資産のプール。ゲイツ財団はこの基金を取り崩し、2045年12月31日に閉鎖するとしている。