トランプ大統領、米・イラン緊張は終息遠く当面会談否定

トランプ大統領、米・イラン緊張は終息遠く当面会談否定

トランプ大統領は、ワシントンが当面テヘランとの協議に関心を持っていないと述べ、イエメンのフーシ派による紅海封鎖やイランの地下核施設「ピッケルマウンテン」を巡っては軍事行動に踏み切る可能性を警告した。供給不安を背景に、英国のガス価格は146ペンスを上回った。

ファクトチェック
2026年7月21日ごろ、複数の独立した有力報道機関が、この主張の中核的要素を確認している。PBSは、トランプ大統領がイランの「ピッケルアックス・マウンテン」を「非常に激しく」攻撃すると威嚇したと報じている。BBCとワシントン・ポストは、フーシ派による紅海・バブ・エル・マンデブ海峡の封鎖と、標的とされたピッケルアックス・マウンテンに関連する威嚇を確認している。TradingEconomicsの報告は、トランプ大統領が米国は当面の協議に関心がないと述べたこと、また湾岸地域の供給不安を背景に英国のガス価格が急騰したことを確認している。軽微な相違点が1つあり、各ソースは英国のガス価格がおおむね1サーム当たり149ペンス超と伝えているのに対し、この主張では「146ペンス」としている。ただ、方向性と原因は一致しており、「当面会談を見送る」という表現も、「米国は当面の協議に関心がない」とおおむね整合している。
要約

ドナルド・トランプ米大統領は、米国は「決してイラン対応を終えていない」とし、緊張は「終息にはほど遠い」と述べた。一方で、イランは協議を望んでいると主張しつつも、当面はテヘランとの会談を否定した。これに対しイラン側は、協議を望んでいるとの主張を退けた。トランプ大統領はまた、イランの支援を受けるイエメンのフーシ派が紅海封鎖を試みれば、米国は軍事的に対応すると警告し、イランの地下核施設「ピッケルマウンテン」についても「ごく近い将来に極めて激しく」攻撃し得ると述べた。さらに、昨年の12日間戦争後にイランが高度な遠心分離機を同施設へ移したとするイスラエル情報機関に基づくCNN報道にも反論し、そのような移送記録はなく、追跡の焦点は核物質だとした。緊張激化はホルムズ海峡を通過するタンカー航行の混乱や湾岸地域のLNG輸出縮小とも重なっており、英国の天然ガス価格は1サーム当たり146ペンス超と4カ月ぶり高値に上昇した。欧州の冬季向け在庫積み増し計画への懸念も強まっている。

用語解説
  • ホルムズ海峡: エネルギー輸出にとって重要な湾岸の海上輸送の要衝。
  • 高度な遠心分離機: ウラン濃縮に用いられる装置
  • 国際原子力機関: 核活動を監視する国連の機関