インドネシア中銀、2026年7月の政策金利を5.75%に据え置き 利上げ観測に逆行

インドネシア中銀、2026年7月の政策金利を5.75%に据え置き 利上げ観測に逆行

中央銀行は直近の金融引き締め後に一時停止し、2026年の成長率見通しを4.9%-5.7%に据え置いたうえで、インフレ上昇とルピアへの圧力が続く中、海外資金流入を呼び込む措置を導入した。

ファクトチェック
インドネシア銀行の公式Xアカウントにより、2026年7月21〜22日のRDGでBIレートを5.75%に据え置くことが決定されたと確認できる。WSJの記事も、この据え置きが市場の利上げ予想に反し、5月と6月に累計100bpの引き締めを実施した後に行われたと確認しており、その背景として過去の引き締め、ルピア安、中東情勢の緊張を挙げている。Trading Economicsも、2026年7月22日に5.75%で予想外の据え置きとなったことを裏付けている。この主張の主要な要素はすべて、一次情報源と独立した情報源によって検証されている。
要約

インドネシア銀行は2026年7月22日の会合で、5月以降の金融引き締めを受けて25ベーシスポイントの利上げが予想されていたにもかかわらず、主要政策金利を5.75%に据え置いた。政策当局者は、ルピア安や中東情勢の緊張継続を背景に、5月の3.08%から6月に3.34%へ加速したインフレ動向を見極めつつ、これまでの利上げの効果を評価していると説明した。一方で、インフレ率は政府目標である2.5%±1%のレンジ内に収まるとの見方を維持した。中銀は2026年の成長率見通しを4.9%-5.7%に据え置き、翌日物預金ファシリティ金利と貸出ファシリティ金利もそれぞれ4.75%、6.5%で維持したほか、海外資本の流入を促す措置を打ち出した。インドネシア株はその後、木曜早朝の取引で1.2%高の6,405まで上昇し、5週間ぶりの高値を付けた。

用語解説
  • ベーシスポイント: 0.01パーセントポイントに相当する単位で、主に金利の変化幅を示す際に用いられる。
  • 翌日物預金ファシリティ: 銀行が中央銀行に翌日物の短期資金を一定金利で預け入れることができる制度。
  • 海外資金流入: 海外投資家から国内市場に流入する資本を指し、株式や債券などの金融資産への投資が含まれる。