
TRONブロックチェーンの今回の更新では、イーサリアムのPectraおよびOsakaとの互換性、セキュリティ変更、ノード性能の改善が加わる。一方、Event Pluginの利用者には先にバージョン3.0.0へ移行するよう求めている。
TRON DAO(自立分散型組織)は、TRONブロックチェーン向けの必須アップグレードとして、Pyrrhoの名称でも知られるGreatVoyage v4.8.2を公開した。ノード運営者は2026年8月16日23時59分(SGT)までに導入しなければ、ブロック同期に支障が生じる恐れがある。また、Event Pluginを利用する運営者には、ノード更新を導入する前に同ソフトをバージョン3.0.0へ更新するよう勧告した。今回のリリースは、イーサリアム互換性、プロトコルの安全性、ノード運用の強化を目的としている。TRON Virtual MachineをイーサリアムのPectraおよびOsakaアップグレードに対応させるほか、CLZオペコードとSecp256r1署名検証のサポートを追加し、イーサリアム標準との互換性を維持しながら、開発者によるdApps構築を後押しする変更を導入した。このアップグレードには、過去のブロックハッシュ保存のためのTIP-2935も含まれる。加えて、MODEXPの価格設定と制限、calldata検証、実行時の安全対策、コントラクト呼び出しの時間制限にも変更を加えた。TRON DAO(自立分散型組織)は、fastjsonをJacksonに置き換えてAPI (Application Programming Interface)層を刷新し、JSON-RPC互換性も改善したと説明しており、今回の更新をセキュリティ、運用信頼性、イーサリアムとの相互運用性、開発者体験の向上を狙う広範なインフラ整備と位置付けている。