データセンター水処理装置市場、2031年に59億ドル到達へ

ResearchAndMarketsは、同分野が2026年の33億ドルから年平均成長率12.3%で拡大し、北米が主導、冷却水処理と薬品処理システムが最大シェアを占めると予測している。

要約

世界のデータセンター向け上水・排水処理装置市場は、事業者による設備増強と、より節水効率の高い冷却・再利用システムへの投資を背景に、2026年の33億ドルから2031年には59億ドルへ拡大し、年平均成長率は12.3%となる見通しである。報告書によれば、需要はハイパースケール施設やAI特化型施設の建設加速、冷却水需要の増加、環境規制の強化、地域的な水不足、持続可能性への取り組み強化によって押し上げられている。 装置タイプ別では、冷却水システムにおける腐食、スケーリング、微生物増殖、汚染の抑制に寄与することから、薬品処理・水質調整システムが最大シェアを占める見通しである。処理工程別では、冷却塔、チルドウォーターシステム、液冷(空気ではなく液体で熱を除去する方式)の大量の水需要に支えられ、冷却水処理が首位となる見込みである。地域別では、米国での継続的な建設拡大に加え、クラウドコンピューティング、デジタルサービス、AI、高性能計算からの幅広い需要を背景に、北米が最大市場の地位を維持するとみられる。 調査は、水の再利用、水回収、代替水源、スマート水監視、AIベースの最適化に機会があると指摘する一方、多額の設備投資、既存設備改修の複雑さ、許認可の遅れ、水不足、運営コスト上昇を主な制約要因に挙げている。報告書で挙げられた主要企業には、Veolia、Ecolab Inc.、Xylem、Solenis、Saltworks Technologies Inc.、Aquatech International LLC、Kurita America Inc.、Gradiant、Lenntech B.V.、IDEが含まれる。

用語解説
  • 液冷: 液体冷媒を用いて熱を除去する方式
  • ハイパースケール: 非常に大規模なクラウドデータセンター運営
  • 冷却水処理: 冷却システムを保護するために水を処理すること