ムーディーズ第2四半期利益が急増、格付け収入25%増

債券発行の好調で格付け収入が押し上げられ、調整後利益は市場予想を上回った。これを受け、ムーディーズは通期利益見通しの下限を引き上げた。

要約

ムーディーズの第2四半期利益は大幅に増加した。活発な債券発行が格付け事業を押し上げ、調整後1株利益は4.68ドルと市場予想を10%以上上回った。信用格付けを手がけるムーディーズ・インベスターズ・サービスの売上高は前年同期比25%増の12億6000万ドルとなり、四半期の総売上高も15%増の21億9000万ドルに押し上げた。格付け付き発行額は各事業部門で幅広く伸び、33%増加した。過去最低水準に近いクレジットスプレッドが債務市場の活動を下支えした。主に固定契約のサブスクリプションに依存するアナリティクス部門の売上高は4%増加した。6月30日までの3カ月間のムーディーズに帰属する利益は8億7800万ドル(1株当たり5.03ドル)と、前年同期の5億7800万ドル(同3.21ドル)から増加した。ロブ・ファウバー最高経営責任者(CEO)は、資本市場の変化やリスクの相互連関の高まり、AIによる業務フローの変革を背景に、顧客の同社への依存が強まっていると述べた。ムーディーズは通期利益見通しの下限を16.40ドルから16.50ドルに引き上げた一方、2026年の売上高成長率は引き続き1桁台後半の伸びを見込んでいる。株価は直近終値時点で年初来3.9%下落していた。

用語解説
  • クレジットスプレッド: 社債とより安全な債務との利回り格差
  • 格付け付き発行額: 信用格付けが付与された債務の発行額
  • アナリティクス部門: データやリスク管理ツールを販売する事業部門