サムスンは新たな中位モデルのFold8を含む折りたたみ端末3機種を投入した。一方、メモリーチップコストの上昇を背景に、アップルとの競争激化が見込まれる中でUltraとFlip8は値上げした。
サムスンはロンドンでGalaxy Z Fold8 Ultra、Galaxy Z Fold8、Galaxy Z Flip8を発表した。アップルによる折りたたみiPhone投入が予想される中、同社が先駆けて切り開いた折りたたみスマートフォン市場の防衛を図る。 同社はGalaxy Z Fold8の価格を15万1920ドルに据え置き、メモリーチップコストの上昇を理由に、Galaxy Z Fold8 UltraとGalaxy Z Flip8は前モデル比で100ドル引き上げ、それぞれ16万7920ドル、9万5920ドルとした。 今回の新製品群は、サムスンの折りたたみ戦略の変化を示す。ブック型のUltraとクラムシェル型のFlip8に加え、同社はコンテンツ視聴の改善を狙った4:3の画面比率を採用する別形状のFold8を投入した。Fold8とFold8 UltraはいずれもクアルコムのSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載し、Ultraはより大容量のバッテリーと高性能な3眼カメラを備える。 アナリストは、アップルが折りたたみ市場に参入するとの見方が広がる中で、今回の投入は戦略上重要だと指摘した。アップル参入は、このカテゴリーの正統性を一段と高めるとともに、2019年に初の折りたたみ端末を投入して以降サムスンが主導してきた市場で競争を激化させる可能性がある。CCS Insightのベン・ウッド氏は、部材コスト上昇にもかかわらずサムスンは競争力ある価格維持を重視しているように見えると述べた一方、2000ドルを超えるUltraの価格設定は注目を集めそうだとした。また、Fold8とFold8 Ultraの価格差が200ドルと比較的小さいため、なぜ購入者が低スペックのモデルを選ぶべきなのかについて、サムスンは明確な訴求が必要になると述べた。