
原油は金曜日に1バレル89ドル近辺へ下落したが、紅海でのタンカー攻撃、米国とイランの緊張、カザフスタンの輸出混乱を受けて供給リスクが意識され、週間では約10%上昇した。
原油価格は金曜日に1バレル89ドル近辺へ下落したが、世界のエネルギー供給に対する脅威の高まりを市場参加者が見極める中、週間ではなお約10%上昇した。市場では、イランの支援を受けるフーシ派武装勢力が紅海でサウジの石油タンカー2隻を攻撃したことに加え、米国による対イラン攻撃の再開、さらにカスピ海パイプライン・コンソーシアムの黒海ターミナルで原油積み込みが停止し、カザフスタンの石油輸出の約80%が混乱していることに注目が集まった。トランプ大統領は、紅海の船舶への攻撃がさらに発生した場合、イランとフーシ派に対して「大規模な軍事的懲罰」を科すと警告し、イランへの「大規模攻撃」を検討していると述べた。戦闘の継続でホルムズ海峡の通航が妨げられる中、アジアの買い手はサウジ産原油をスエズ運河経由やアフリカ迂回で輸送し直す協議を始めており、紛争が複数の主要な石油輸送ルートに同時に影響を及ぼしているリスクが改めて浮き彫りとなっている。