EUがParamount SkydanceのWarner Bros. Discovery買収を承認、米国の停止命令は8月17日まで延長

EUがParamount SkydanceのWarner Bros. Discovery買収を承認、米国の停止命令は8月17日まで延長

ブリュッセルは、ParamountとUniversalの欧州配給事業に関する是正措置を条件に統合を承認した。一方、カリフォルニア州の連邦判事は、州当局と全米脚本家組合の異議申し立てを受け、裁判所命令による停止期間を延長した。

ファクトチェック
欧州委員会の公式プレスリリース(ip_26_1663)は、2026年7月22日付で「条件付き」で承認したことを確認している。LA Times、Reuters(Global Banking & Finance経由)、Varietyも、主張と一致する具体的な条件をそれぞれ独自に確認している。すなわち、パラマウントはユニバーサルとの欧州映画配給事業(United International Pictures)から撤退し、今後10年間はユニバーサルと新たに同様の取り決めを結んではならないという内容である。いずれの情報源も、米国の州主導の訴訟により同取引が一時的に停止されたことを確認している。唯一の食い違いは、パラマウント自身のPRNewswire向けリリースが承認を「無条件」と表現している点だが、これは権威ある規制当局の記録と矛盾しており、企業側のレトリックとみるのが妥当である。評価額は報道によって1100億ドル、1110億ドル、810億ドルと幅があるが、これは企業価値と株式価値の違いを反映したものであり、実質的な主張を損なうものではない。
要約

欧州委員会は、Paramountがクロージングから13カ月以内にUniversalとの映画配給合弁会社United International Picturesから撤退し、10年間にわたり欧州でUniversalと新たな映画配給契約を結ばないことに同意したことを受け、Paramount SkydanceによるWarner Bros. Discoveryの110億ドル買収案を承認した。これとは別に、カリフォルニア州の連邦判事は、カリフォルニア州主導の州連合が反トラスト訴訟を進め、全米脚本家組合が別訴を提起していることを受け、取引停止期限を従来の8月3日から8月17日まで延長した。Paramountは、遅延が長期化すれば10億ドル超のコストが生じる可能性があるとしているが、9月末までの取引完了をなお見込んでいる。

用語解説
  • United International Pictures: ParamountとUniversal Picturesが関与する欧州の映画配給合弁会社。
  • film distribution: 各市場で映画を劇場やその他の公開チャネルに展開する事業。
  • temporary restraining order: 法的紛争の審理中に、一定の行為を一時的に停止する短期の裁判所命令。