ブラジル、新たな米関税を受け185億レアルの支援策を発表

ルラ大統領は、新たな米関税の打撃を受ける輸出業者と製造業者向けに補助付き融資を開始した。一方、ブラジル政府はコーヒーやオレンジジュースを含む約2,000の品目区分が今回の措置の適用除外になると明らかにした。

要約

ルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ大統領は、ブラジル企業が新たな米関税に対応できるよう、185億レアル(36億5000万ドル)の緊急信用枠を創設する大統領令に署名した。ブラジル政府によると、米国向け輸出品のうち約2,000~2,100の品目区分が今回の措置の適用除外となり、コーヒー、オレンジジュース、牛肉、原油、民間航空機部品が含まれる。一方、履物、機械、設備などの分野は、強制労働への懸念に関連する新たな12.5%の関税と、不公正な貿易慣行を理由に先に発表された25%の関税の双方に直面する。補助付き融資策「ソブリン・ブラジルIII」は、未配分の国庫資金から135億レアルを充当し、残額はブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)が拠出する。ルラ大統領は、ワシントンとの協議を引き続き模索する一方、アジア、欧州、中東の相手先との貿易拡大を進める考えを示した。

用語解説
  • BNDES: 緊急融資パッケージの一部を供給するブラジルの国有開発銀行。
  • USTR: ブラジルの不公正な貿易慣行を指摘した調査を担った米通商代表部。
  • Sovereign Brazil III: 米国の貿易措置の影響を受ける輸出業者と製造業者を支援する、ブラジルの3回目の大型救済策。