ファースト・インダストリアル、Q2の賃貸・賃料伸長で2026年FFO見通し引き上げ

産業系REITの同社は、2026年第2四半期のEPSが0.58ドル、1株・1口当たりFFOが0.82ドルとなり、稼働率の改善と開始済み賃貸借契約の現金ベース賃料が39%上昇したと報告した。

要約

ファースト・インダストリアル・リアルティ・トラストは、物流不動産ポートフォリオ全体で賃貸活動の強化、現金ベース賃料の上昇、稼働率の改善が確認された2026年第2四半期決算を受け、2026年のFFO見通しの中央値を0.02ドル引き上げた。産業系REITである同社の2026年第2四半期の普通株主に帰属する希薄化後純利益は1株当たり0.58ドルと、前年同期の0.42ドルから増加した。FFOも1株・1口当たり0.82ドルと、前年同期の0.76ドルから上昇した。2026年6月30日時点の稼働率は94.9%と、第1四半期末の94.3%、前年同期末の94.2%を上回った。解約料控除前の現金ベース既存物件純営業収益は6.7%増加し、新規・更新賃貸の賃料上昇、契約上の賃料増額、フリーレントの縮小が寄与した一方、平均稼働率の低下が一部相殺した。開始済みの新規・更新賃貸借契約における現金ベース賃料は四半期中に39%上昇した。同社によると、これまでに締結し2026年に開始する契約では、現金ベース賃料が約39%上昇する見込みで、面積ベースで2026年満了分の80%をカバーしている。賃貸活動では、ペンシルベニア州中部の70.8万平方フィートの稼働中施設が全棟成約したほか、複数の開発物件でも成約が進んだ。一方で、フィラデルフィアで61.3万平方フィートの開発に着手し、ダラスとボルティモアで資産を取得、フェニックスの土地売却を1億3100万ドルで完了し、デトロイトの4棟を2900万ドルで売却した。

用語解説
  • FFO: 不動産営業からの資金を示す指標で、REITで一般的に用いられ、純利益を不動産の減価償却や不動産売却損益で調整したもの。
  • Same store net operating income: 比較可能な期間を通じて保有する同一資産群からの収益を比較する不動産業績指標。
  • Cash rental rates: 定額法会計の影響を除き、実際の賃貸料支払いに基づいて測定する賃料変動。