テザー(USDT)への利益相反精査、ホワイトハウスがGENIUS法の条項を擁護

テザー(USDT)への利益相反精査、ホワイトハウスがGENIUS法の条項を擁護

ブルームバーグは、海外ステーブルコイン発行体に3年間のコンプライアンス猶予期間を設けることがホワイトハウスの「譲れない一線」だったと、ホワイトハウスの元仮想通貨顧問ボー・ハインズ氏が述べたと報じた。一方、テザー(USDT)は特別扱いや不適切なロビー活動を否定した。

USDT

ファクトチェック
ブルームバーグの主要調査報道はこの主張を直接裏付けている。ホワイトハウスの元仮想通貨顧問であるボー・ハインズ氏は、海外ステーブルコイン発行体に対する3年間のコンプライアンス猶予期間を維持することを「譲れない一線」と表現し、テザー(USDT)は自社の関与は合法かつ透明だったと述べ、不当な扱いを受けたとの見方を否定した。二次情報源であるOdailyとBloomingbitもこれを裏付けている。唯一のわずかな相違点は、各情報源がこの猶予期間について、テザー(USDT)が求めた、または要求したものであり、ハインズ氏が交渉時に譲れない条件として扱った点を強調していることで、「ホワイトハウスの譲れない一線」という正確な表現ではないことにある。ただし、ハインズ氏は当時ホワイトハウス当局者であったため、実質的にはこの主張と一致する。
要約

テザー(USDT)はワシントンで引き続き精査の対象となっている。ブルームバーグは、GENIUS法に盛り込まれた海外ステーブルコイン発行体向けの3年間のコンプライアンス猶予期間について、ホワイトハウスの元仮想通貨顧問ボー・ハインズ氏がホワイトハウスの「譲れない一線」だったと述べたと報じた。ブルームバーグによると、この条項はテザー(USDT)が求めていたもので、ハインズ氏は同法成立から約1カ月後に同社へ加わった。一方、テザー(USDT)は特別扱いや不適切なロビー活動を否定した。この展開は、ハワード・ラトニック商務長官が、カンター・フィッツジェラルドがテザー(USDT)関連の銀行取引と準備資産を扱う中で、テザー(USDT)が反対する法案を「葬り去った」とする裁判所提出書面を巡る、ブルームバーグ既報の精査に新たな材料を加えるものとなった。この主張は裁判で立証されていない。これらの報道により、米国のステーブルコイン規制策定が大手発行体に有利な形で進められてきたのではないかとの疑問が強まっており、とりわけテザー(USDT)のUSDTのようなオフショアのドル連動トークンが米国法の下でどのように扱われるかに注目が集まっている。

用語解説
  • GENIUS Act: 海外発行体がコンプライアンス規則に適応しながら事業を継続する方法に影響する条項を含む、米国のステーブルコイン法案。
  • stablecoin: 多くの場合、米ドルに連動させることで固定価値の維持を目指す仮想通貨トークン。
  • USDT: テザー(USDT)のドル連動トークンで、仮想通貨取引や決済で広く利用されている。