豪州失業率、6月も4.4%で横ばい 雇用者数は7万6300人増

豪州失業率、6月も4.4%で横ばい 雇用者数は7万6300人増

力強い雇用拡大と労働参加率の上昇は労働市場の強靭さを示した。一方、10年国債利回りの上昇は、インフレリスクの中で豪準備銀行(RBA)が引き締め的な政策を維持するとの見方の強まりを反映した。

ファクトチェック
各要素の主張は、独立した2つの情報源によって裏付けられている。ロイターの記事とTrading Economicsはいずれも、失業率が4.4%で横ばいだったこと、雇用者数が76,300人増加したこと、労働参加率が67.0%へ上昇して1年ぶりの高水準となったこと、そして豪ドルが上昇したことを確認している。ロイターは、政策金利が4.35%まで引き上げられ、インフレ率が目標を上回っていると明示しており、オーストラリア準備銀行(RBA)が金融引き締め姿勢を維持する可能性があるとの主張を明確に裏付けている。
    参考12
要約

オーストラリアの6月の失業率は4.4%で横ばいとなった。雇用者数は7万6300人増と、市場予想の1万5300人増を大きく上回り、前年4月以来の月次ベースで最大の増加となった。労働参加率は1年ぶり高水準の67.0%に上昇し、労働力人口への流入が増える中でも失業率の安定に寄与した。総労働時間は5月の減少後に0.2%増と小幅に持ち直した。 予想を上回る強い労働統計は、労働需給の逼迫を示す兆候を一段と強め、オーストラリア10年国債利回りを5%前後へ押し上げた。これは5月20日以来の高水準である。市場では、年末までに豪準備銀行が追加利上げに動く確率が従来の78%から90%へ上昇した。投資家は、中東での戦闘再燃に伴う原油高と根強い物価圧力を併せて織り込んでいる。来週公表の4-6月期インフレ統計では、コアインフレ率が前年比3.5%から3.7%へ加速し、中銀の目標レンジである2%〜3%を上回る状態が続くと見込まれている。

用語解説
  • 労働参加率: 就業しているか、あるいは積極的に求職活動を行っている生産年齢人口の割合。
  • コアインフレ: 価格変動の大きい一部項目を除外し、基調的な物価動向を捉えることを目的としたインフレ指標。