
RTXとロッキード・マーチンは、各国政府が兵器在庫を補充する中で防衛需要が拡大していると指摘した。RTXの受注残は2890億ドルに達し、2026年の売上高と利益の見通しは上方修正された。
RTXは、第2四半期売上高が14%増の247億ドル、調整後EPSが21%増の1.89ドルとなったことを受け、2026年の調整後売上高見通しを950億〜960億ドルに、調整後利益見通しを1株当たり7.10〜7.25ドルに引き上げた。受注残は前年同期比22%増の2890億ドルとなり、このうち民間航空宇宙が1700億ドル、防衛が1190億ドルを占めた。供給網の混乱や納入遅延で新造機不足が続く中、整備需要の強さが旧型機の運航継続を支え、ウクライナや中東の紛争で減少したミサイルや弾薬の在庫補充を各国政府が進めたことが背景にある。レイセオンの売上高はパトリオット、スタンダード・ミサイル、AMRAAMの需要に支えられ18%増の82億7000万ドルとなった。RTXのニール・ミッチル最高財務責任者は、レイセオンの上期受注の約半分に当たる100億ドルが海外顧客によるもので、このうち70億ドルは欧州からだったと述べた。ロッキード・マーチンも強気の見方を示し、ミサイル・火器管制部門の売上高は約20%増の41億ドル、受注残は前年の1665億ドルから2304億ドルに拡大し、2026年売上高見通しも775億〜800億ドルから797億5000万〜817億5000万ドルへ引き上げた。両社の経営陣は、国防総省や同盟国の在庫補充が進む中、欧州や中東を含め生産能力をさらに迅速に拡大する機会があるとの認識を示した。