SPXテクノロジーズ、6億500万カナダドルでネプトロニック買収を完了

この買収により、モントリオールに本拠を置くHVACメーカーのネプトロニックがSPXのHVAC部門に加わる。買収を反映した2026年見通しの更新は、7月30日の第2四半期決算とあわせて示される予定である。

要約

SPXテクノロジーズは、通常のクロージング調整を前提に、総額6億500万カナダドル(約4億3000万米ドル)の現金対価でネプトロニックの買収を完了したと発表した。同社によると、今回の取引に示唆されるEV/EBITDA倍率は、直近の取引レンジである8〜12倍の上限をやや上回った。カナダ・モントリオールに拠点を置くネプトロニックは、インテリジェント制御機器、電気ダクトヒーター、加湿器、アクチュエーター、バルブを含むHVACソリューションを設計・製造し、データセンター、医療、教育などミッションクリティカルな市場でOEMや販売チャネルのパートナーに製品を供給している。従業員数は約300人で、年間売上高は約7500万米ドルである。SPXは、ネプトロニックが同社のHVAC部門に加わることで、高精度熱管理ポートフォリオを拡充し、インテリジェント制御対応HVACシステムへの展開を強化するとした。同社は、販路拡大、顧客基盤の拡充、資本面および運営面での支援強化を通じてネプトロニックの成長を加速させる一方、同社の製品と技術をSPXのHVACポートフォリオ全体で活用する方針である。SPXテクノロジーズの社長兼CEOであるジーン・ロウ氏は、この買収が同社のHVAC成長戦略を前進させると述べた。一方、ネプトロニックのCFO兼社長であるビアジオ・ディ・ロレンツォ氏は、SPXの規模と販売チャネルの関係性が、ネプトロニックの技術主導の企業文化を維持しつつ成長の加速に寄与するとの見方を示した。SPX経営陣は、2026年7月30日の2026年第2四半期決算発表時に、今回の買収を反映した2026年見通しの更新を公表する予定である。

用語解説
  • EBITDA倍率: 利払い・税引き・減価償却前利益に基づく評価手法。
  • OEM: 自社製品向けに部品を購入する相手先ブランドによる製造業者。
  • 高精度熱管理: 重要な環境で温度や気流を厳密に制御するシステム。