
Alphabetの最新の届け出で、SpaceX保有分の評価額は940億ドルとされた。価値が急騰したにもかかわらず、その大半には上場後の売却制限がなおかかっている。
Alphabetは第2四半期の届け出で、6月のIPO後にSpaceX持ち分の評価額が約940億ドルになったと開示した。2015年の投資は、グーグルのバランスシート上で最大級の含み益の一つとなった。グーグルとFidelityは2015年1月にSpaceXへ10億ドルを投資し、同社の評価額は100億ドル超となり、グーグルが資金調達ラウンドを主導した。その後の10年間の成長と追加の資金調達ラウンドによる持ち分希薄化を経て、現在グーグルはSpaceXの約5%を保有している。届け出によると、この持ち分のうち約800億ドルは現時点でロックされ、残りにもより長期の制限が課されており、Alphabetが直ちに売却できる余地は限られる。Alphabetの投資評価額は6月四半期に含みベースで約990億ドル増加し、利益を1120億ドルへ押し上げた。Anthropicなどの持ち分も寄与した。ただ、この利益は大半が未実現である。1株当たり利益9.11ドルのうち6.26ドルは含み益によるもので、同社はこれに伴い219億ドルの税負担を計上した。投資家の関心はむしろ支出に向かい、グーグルは3カ月でAIに449億ドルを投じ、創出額を59億ドル上回る現金を使ったため、株価は約1.2%安で引けた。SpaceX株はIPO後に200ドルを上回った後、7月23日までに約114ドルへ下落しており、ロックアップ解除が始まる前でもAlphabet保有分の価値がなお大きく変動し得ることを示している。