グーグルのSpaceX出資評価額、IPO後に940億ドルへ

グーグルのSpaceX出資評価額、IPO後に940億ドルへ

Alphabetの最新の届け出で、SpaceX保有分の評価額は940億ドルとされた。価値が急騰したにもかかわらず、その大半には上場後の売却制限がなおかかっている。

ファクトチェック
この主張の正確な数値は、2026年7月23日付のアルファベットのSEC(証券取引委員会)10-Q提出書類を報じた複数の独立した報道で確認できる。Yahoo FinanceとInvesting.comの報道は、総額940億ドル、うち800億ドルが短期ロックアップの対象、141億ドルが2027年第3四半期までロックされると明記しており、主張と完全に一致する。Bloomberg、Cryptobriefing、The Private Bankerも、940億ドルの評価額と800億ドルの短期制限をそれぞれ独自に裏付けている。根拠は規制当局への提出書類にさかのぼるため、信頼性は高い。
要約

Alphabetは第2四半期の届け出で、6月のIPO後にSpaceX持ち分の評価額が約940億ドルになったと開示した。2015年の投資は、グーグルのバランスシート上で最大級の含み益の一つとなった。グーグルとFidelityは2015年1月にSpaceXへ10億ドルを投資し、同社の評価額は100億ドル超となり、グーグルが資金調達ラウンドを主導した。その後の10年間の成長と追加の資金調達ラウンドによる持ち分希薄化を経て、現在グーグルはSpaceXの約5%を保有している。届け出によると、この持ち分のうち約800億ドルは現時点でロックされ、残りにもより長期の制限が課されており、Alphabetが直ちに売却できる余地は限られる。Alphabetの投資評価額は6月四半期に含みベースで約990億ドル増加し、利益を1120億ドルへ押し上げた。Anthropicなどの持ち分も寄与した。ただ、この利益は大半が未実現である。1株当たり利益9.11ドルのうち6.26ドルは含み益によるもので、同社はこれに伴い219億ドルの税負担を計上した。投資家の関心はむしろ支出に向かい、グーグルは3カ月でAIに449億ドルを投じ、創出額を59億ドル上回る現金を使ったため、株価は約1.2%安で引けた。SpaceX株はIPO後に200ドルを上回った後、7月23日までに約114ドルへ下落しており、ロックアップ解除が始まる前でもAlphabet保有分の価値がなお大きく変動し得ることを示している。

用語解説
  • 未実現利益: 資産が売却される前に、帳簿上で認識される投資価値の増加。
  • ロックアップ: 上場後、一定期間にわたり特定株主による株式売却を制限する取り決め。
  • 1株当たり利益: 企業の利益を発行済み株式数で割ったもので、収益性を測る一般的な指標。