
検討中のこの方針は、アンソロピックが年内のIPOの可能性に備える中、事前設定型の株式売却計画を全従業員に義務付ける内容となる可能性がある。
アンソロピックは、全従業員に株式売却で10b5-1取引計画の利用を義務付けることを検討している。これは上場企業で通常、経営幹部を中心に用いられる仕組みよりも厳格な対応である。この案が採用されれば、従業員は売却を事前に予定する必要があり、重要な未公表情報を保有している間に取引していないことを示す記録が残ることになる。この動きは、同社が2026年6月1日ごろにSEC(証券取引委員会)へS-1届出書案を秘密裏に提出し、年内の上場に向けた態勢を整えている中で浮上した。報じられたシリーズHラウンド後の評価額は9650億ドル、ランレート売上高は470億ドル超である。アンソロピック従業員を支援するアドバイザーは、IPO手続きでは長期のブラックアウト期間が生じることが多く、また最先端AIモデル開発に関する情報の機微性を踏まえ、同社が全従業員を潜在的なインサイダーとみなす可能性があるとして、すでに任意の10b5-1プラン導入を勧めている。