AMDのHelios AIラックが量産入り、SamsungとのHBM4協議が大詰め

AMDのHelios AIラックが量産入り、SamsungとのHBM4協議が大詰め

リサ・スーCEOはAMDのAIチップ市場見通しも引き上げ、需要の伸びは想定を上回っており、2030年までに約1.4兆ドルに達する可能性があると述べた。GPUが引き続き最大のシェアを維持する公算が大きいという。

要約

AMDはHelios AIラックが量産段階に入ったと明らかにした。リサ・スー最高経営責任者(CEO)は同社の「Advancing AI」イベントで、出荷は間もなく始まる見通しだと述べ、より新しい報道では第3四半期後半の開始が示された。同じイベントでは、シュナイダーエレクトリックとAMDが、Heliosベースの高密度AI導入向けに検証済みリファレンスデザインを公開した。最大246kWのラックと、最大10.4MWのIT容量を持つモジュラー型クラスターを支援する。別件では、ソウル経済新聞によると、スーCEOはSamsung ElectronicsがHBM4を大規模供給する正式契約の締結が近いと述べ、より広範なHBM4供給やファウンドリー協業の可能性も協議しているという。スーCEOはさらに、7月23日の「Advancing AI 2026」会議で、AIチップ需要の拡大はAMDの従来予想を上回るペースで進んでいると述べ、世界のAIチップ市場予測を従来の2028年時点で5000億ドルから、2030年までに約1.4兆ドルへ引き上げた。アルゴリズムとワークロードが急速に進化しているため、GPUが最大シェアを維持する可能性が高いとも述べた。

用語解説
  • HBM4: 先進的なAIチップやシステムで用いられる広帯域メモリー。
  • rackscale AI infrastructure: 計算、ネットワーキング、電力、冷却などの関連要素を組み合わせ、ラック単位で構築する統合型データセンターAIシステム。
  • PUE: データセンターのエネルギー効率を示す指標である電力使用効率。