アップスタート、Upstart Bank設立でOCCから条件付き承認

AI融資マーケットプレイスの同社は、この免許により事業運営体制の簡素化と全米での融資展開を後押しできる可能性があるとした。一方で、FDICと米連邦準備制度の承認はなお得られていない。

要約

Upstart Holdings, Inc.は、米通貨監督庁(OCC、米国の全国銀行監督当局)からUpstart Bank, N.A.の設立について条件付き承認を受けたと発表した。これは、AIを活用した与信審査を前提にゼロから設計された全米免許銀行の設立計画における重要な前進となる。 同社によると、この銀行免許はアップスタートと第三者の資本パートナー双方にとって、業務、規制、財務の複雑さを軽減する効果がある。申請は2026年3月に提出された。計画中の銀行はデラウェア州に本拠を置き、実店舗を持たず、必要な承認をすべて取得した後に全米の消費者向けローンを組成し、連邦預金保険公社(FDIC、米国の預金保険機関)が保険を付保する預金を受け入れる見通しである。 また、同行は既存の資金調達関係を置き換えるのではなく補完する位置付けであり、同社プラットフォームで組成されたローンの大半は今後も銀行、信用組合、機関投資家向け信用ファンドが購入し続ける見込みだとした。 共同創業者兼CEOのPaul Gu氏は、この承認は重要な節目であり、今後もOCC、FDIC、米連邦準備制度と連携して残る手続きを進めると述べた。最高リスク責任者で、Upstart Bank, N.A.のCEO就任予定でもあるAnnie Delgado氏は、審査プロセスは厳格であると同時に迅速でもあったと述べた。 同社は、FDICへの預金保険申請と、銀行持株会社となるための米連邦準備制度への申請はなお審査中であり、資本、ガバナンス、業務開始準備に関する条件を含むすべての要件を満たし、必要な承認をすべて取得するまで銀行業務は開始しないとしている。

用語解説
  • AIを活用した与信審査: AIを用いて借り手の信用力を評価すること
  • FDICの保険対象預金: 連邦預金保険の補償上限の範囲で保護される銀行預金
  • 銀行持株会社: 1行以上の銀行を支配する会社