ブラックロック主導のAI資金調達、テック債スプレッド拡大で利回り上昇

アルファベットが設備投資を引き上げ、電力コストが上昇し、オラクルのCDSが上昇、メタがテキサス州の120億ドルのデータセンター向け資金調達を進めるなか、投資家はAI関連の借り入れにより高い補償を求めている。

要約

債券投資家は、ブラックロック主導の新たな資金調達案件を含むAI関連の借り入れに対し、より高い利回りと広いクレジットスプレッドを要求している。巨額の人工知能投資が持続的な売上高、利益、キャッシュフローにつながるのかとの懸念が強まっているためである。こうした価格見直しは、アルファベットが設備投資見通しを引き上げたことを受け、グーグル、アマゾン、メタに関連する債務にも広がっている。米国のデータセンター向け電力コストの上昇も資金調達圧力を強めている。バークレイズは、債務不履行リスクのヘッジに使われるオラクルの5年物CDSが、より広範なAI債務不安の流動的な代理指標になっていると指摘した。みずほは顧客向けに、ハイパースケーラー各社の設備投資は来年までに合計でフリーキャッシュフロー創出額を上回る見通しだと伝えた。フィナンシャル・タイムズは、メタによるテキサス州の120億ドルのデータセンター向け資金調達が、過去の案件より高い借入金利で条件決定される見通しだと報じた。報道ではまた、予測市場が9月まで米連邦準備制度が政策金利を据え置く確率の低下を織り込んでいる一方、今後の金利見通しはインフレ、雇用、地政学の動向次第だとも伝えた。

用語解説
  • 設備投資: 長期資産に対する資本支出。
  • CDS: クレジットリスクのヘッジに使われるクレジット・デフォルト・スワップ。
  • ハイパースケーラー: 巨大なデータセンターを運営する大手クラウド企業。