
S&Pグローバルの7月速報値によると、製造業の伸びはやや鈍化した一方、サービス業の活動は年初来で最も速いペースに加速した。インフレ圧力の高まりは続いた。
米民間部門の活動は7月も拡大基調を維持した。サービス業が大きく持ち直した一方、製造業の伸びはやや鈍化した。S&Pグローバルが7月24日に発表した7月の製造業PMI速報値は53.8となり、市場予想の54.4を下回り、前回の53.9もわずかに下回った。 サービス業PMI速報値は51.2から53.6に上昇し、市場予想の51.3を大きく上回った。サービス業活動としては年初来で最も速い拡大ペースとなった。新規受注の増加が生産を支え、企業はFIFAワールドカップ関連支出や、営業・マーケティング・製品開発への投資拡大に伴う持ち直しを指摘した。 調査は逆風も示した。企業は、主にエネルギー価格の上昇を通じたイラン戦争の影響で営業コストが押し上げられ、消費者の購買力が圧迫され、全体の活動が抑制される中、雇用の伸びは小幅にとどまったとした。投入価格は14カ月ぶりの高水準に上昇し、産出価格インフレは約4年ぶりの高水準に達したが、企業心理は1年ぶりの高水準に改善した。 PMIは50を上回ると拡大、50を下回ると縮小を示す。7月の数字は製造業の勢いがやや鈍ったことを示したが、予想を上回るサービス業活動の強さがその弱さを相殺し、インフレリスクが強まる中でも全体を下支えしたことを示唆した。