同社は2月、本土中国の身分証を持つ利用者向けの仮想通貨取引を停止していたが、規制当局は相場操縦の疑いに関する調査に絡むコンプライアンス不備を理由に同証券会社を譴責した。
香港証券先物取引委員会(SFC、香港の市場規制当局)は、顧客口座に関連するコンプライアンス不備を理由に、Victory Securities Company Limitedを譴責し、170万香港ドルの罰金を科したうえで、責任者のChiu Tsz-leung氏を2026年7月22日から10月21日まで3カ月間の業務停止処分とした。違反は、相場をつり上げた後に売り抜ける疑いのある行為に関するSFCの調査で発覚した。規制当局によれば、ビクトリー証券は不審な株式売却指示を十分に精査せず、詐欺の可能性も報告しなかった。今回の執行措置に先立ち、同社は2月、本土中国の身分証明書を持つすべての利用者について仮想通貨取引を停止し、出金のみを認めていた。同社はこの措置について、SFCの要件と中国本土の政策に適合するためだと説明しており、香港で仮想通貨関連サービスを提供する仲介業者が直面するコンプライアンス要件の厳格化を浮き彫りにしている。