この動きにより、医薬品大手2社が競う米肥満症市場を巡り、ゼップバウンドとマンジャロの広告を巡る法廷闘争は激化している。アナリストはこの市場が10年末までに1,000億ドルを超えると見込んでいる。
ノボノルディスクは、肥満症治療薬ゼップバウンドと糖尿病治療薬マンジャロを巡るイーライリリーの広告を直ちに停止させるため、米裁判所に仮差し止め命令を求めていると明らかにした。両社の医薬品の販売手法を巡る対立は一段と激化している。ノボは火曜日、広告が製品比較について消費者に誤解を与えているとしてリリーを提訴したと発表し、広告が自主的に取り下げられなければ仮救済を求める方針も示していた。デンマークの製薬大手であるノボによれば、リリーはゼップバウンドとマンジャロの承認済み最高用量を、ノボのウゴービとオゼンピックのより低い用量と比較する一方で、より大きな減量効果をもたらすとするノボの新たな高用量版を除外していた。ノボは、こうした広告がリリー製品の方が優れているとの誤解を生むと主張し、恒久的差し止めと訂正広告も求めている。リリーは火曜日、不正行為を否定し、自社広告を擁護したうえで、訴訟に対して徹底的に争うと表明した。アナリストは、米国の肥満症治療薬市場だけでも今10年末までに1,000億ドル超の規模になると予想している。