大統領は8月の休会前に下院可決の枠組みを上院で取り上げるよう促し、約950億ドル規模の国防・情報機関予算、農家支援、選挙関連措置のパッケージと、それを前進させるのに必要な票を巡ってジョン・シューマー氏との対立を激化させた。
トランプ大統領は、8月の休会前に下院可決の予算決議を上院で取り上げるよう、上院多数党院内総務ジョン・シューマー氏への圧力を強めている。上院は単純過半数の手続きを用いて、国防・情報機関予算、農家支援、選挙関連措置を柱とする約950億ドル規模のパッケージを前進させるべきだと主張している。これに対しシューマー氏は、現時点で決議を前に進めるための50票は確保できていないとし、代わりに9月の政府資金のつなぎ予算を進めるための手段として温存する可能性を示唆した。 この対立は、議会が9月30日の資金期限にも直面する中で、ホワイトハウスと上院共和党の緊張を一段と高めている。トランプ大統領は自身のSNS「Truth Social」で、上院はワシントンを離れる前に予算決議を採択すべきだと主張した。ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官も、シューマー氏に対する大統領の忍耐は限界に近づいていると述べた。シューマー氏は、批判する側こそ票固めに協力すべきだと応じ、民主党が本会議での対応を妨げていると主張した。 上下両院による共同予算決議が成立すれば、予算調整措置がアンロックされ、一部法案は民主党のフィリバスターに直面することなく、単純過半数で上院を通過できるようになる。ただ、トランプ大統領が支持する選挙関連の優先課題をこの手法で進めるには、手続き面と政治面の障害がある。上院議事運営専門官エリザベス・マクドノー氏は、トランプ大統領の最重要立法課題は上院規則上、予算調整措置の対象にはならないとの判断を示している。加えて共和党上院議員の間でも、950億ドル規模のパッケージの費用を歳出削減で相殺すべきかを巡って意見が割れている。