ブリッシュがEquinitiを42億ドルで買収、Sirisは英国の非中核事業を保有継続

全株式交換による今回の取引で、ブリッシュの規制下にあるデジタル資産プラットフォームに大手名義書換代理人が加わる一方、Sirisは英国の3事業ラインに対するコールオプションを維持し、取引完了時に取締役会の2議席を得る見通しである。

要約

NYSE上場の仮想通貨取引所運営会社ブリッシュ(ティッカーシンボル:BLSH)は2026年5月5日、規制当局の承認を前提に、2027年1月の完了を目標とする全株式交換取引でEquinitiを42億ドルで買収することで合意したと発表した。今回の取引により、規制下のデジタル資産取引所およびCoinDeskの親会社と、世界最大級の名義書換代理人の1社が統合されることになり、ブリッシュはこれをトークン化証券を軸とする戦略として位置付けている。 取引総額には18億5000万ドルの引受債務と、1株当たり38.48ドルで評価された約23億5000万ドル相当のブリッシュ株が含まれる。この評価額は発表時点の30日間出来高加重平均価格に基づく。Equinitiは約3,000の発行体、約2,000万人の株主を支援し、年間約5000億ドルの支払いを処理しており、ブリッシュはブロックチェーンベースの証券インフラへ転用可能な、確立された株主名簿管理、配当処理、株式移転プラットフォームを手に入れることになる。 2021年にEquinitiを買収したSiris Capital Groupは、ブリッシュとの取引において非中核と位置付けられた英国中心の3事業ラインに対するコールオプションを維持し、取引完了前にそれらの技術および人工知能機能へ投資することを約束している。Sirisは取引完了後、統合会社の取締役会で2議席を得る予定でもある。今回の売却により、SirisのEquiniti投資はおおむね3倍のリターンになる見通しである一方、ブリッシュ株主は引受債務によるレバレッジ上昇と株式対価による希薄化の双方に直面する。

用語解説
  • 名義書換代理人: 発行体に代わって株主名簿を管理し、株式移転や配当支払いなどの業務を担う企業。
  • トークン化証券: ブロックチェーンベースのインフラ上でデジタルに表現された伝統的な証券。
  • 出来高加重平均価格: 一定期間の取引を出来高で加重して算出する平均株価。