生産者・消費者インフレの鈍化でカナダ銀行の追加利上げ観測が後退し、カナダドルは1米ドル=1.41カナダドル近辺を維持した。1カ月ぶり安値からは持ち直した。
カナダの生産者物価は6月に1.4%下落し、5カ月ぶりの前月比低下となった。下落幅は2023年12月以来の大きさで、同国でインフレ鈍化の兆候が強まった。カナダドルは1米ドル=1.41カナダドル近辺で推移し、7月17日に付けた1カ月ぶり安値の1.40からの反発分の大半を維持した。物価指標の軟化を受け、カナダ銀行が年内に追加利上げを実施するとの見方は後退した。年間の消費者インフレ率は5月の3.2%から6月は2.8%へ鈍化し、市場予想の2.9%も下回った。一方、カナダ銀行が重視するコアインフレ指標は5年超ぶりの低水準に低下した。これにより、中東の石油供給危機に伴うエネルギーコスト上昇が経済全体に広がっていないとの中銀の見方が裏付けられた。これより前にカナダ統計局が公表したデータでは、鉱工業製品価格指数は前年同月比でなお12.4%高く、前年同月比での上昇は21カ月連続となった。