
大口のHYPEのステーキングとアンステーキングの動きが強まり、一部のトレーダーは売り圧力を警戒する一方、ETF関連のポジショニングやウォレットのローテーションを指摘する声も出ている。
HyperliquidのHYPEトークンでは、ステーキング台帳の両側でクジラの大規模な動きが見られており、大口保有者が売却に備えているのか、単にエクスポージャーを組み替えているだけなのかを巡る不透明感が強まっている。FalconXからトークンを受け取った後、約3287万ドル相当の557,902 HYPEをHyperliquidでステーキングしたクジラが確認されたほか、Lookonchainは、同一主体に属するとみられる19のウォレットを通じて資金供給された、約1億7200万ドル相当の293万HYPEの別件のステーキングも報告した。トラッカーによると、このポジションは約9カ月前に1トークン平均44ドルで積み上げられており、現在価格ベースの含み益は約4450万ドルに達する。さらにその後、オンチェーンデータで約9カ月前にBybit経由でトークンを取得したことが示される8つのウォレットにまたがり、約8820万ドル相当の149万HYPEがステーキングされた。 一方、OnChain Lensは、単一主体が約8カ月後に2つのウォレットから約1億7010万ドル相当の292万HYPEをアンステーキングし、両ウォレットのステーキング契約内のHYPE残高がゼロになったと報告した。この動きは、大口保有者が売却準備を進めているとの憶測を呼んだが、HyperliquidコミュニティメンバーのGrenderen.hlは、カストディアンはETF運営のために流動性のあるトークンを必要とし、ステーキングされたHYPEはその用途に使えないとして、この動きはむしろETFのシーディングを反映している可能性があると述べた。同氏は、Grayscaleが申請書類を更新し、カストディ先をAnchorageに変更したのと同日に、約8800万ドル相当のHYPEがアンステーキングされた4月の類似事例を挙げた。 仮想通貨コメンテーターのJussyは、今後7日間で約4億ドル相当のHYPEがステーキングから離脱する予定だと推計している。このうち、Multicoin、Paradigm、Selini Capitalに関連するウォレットに結び付く500万超のHYPEが約3億2000万ドル相当に上るという。Multicoinは、自社のアンステーキングは売却ではなくウォレットのローテーションの一環だとしているが、ParadigmとSelini Capitalは同様の説明をしていない。Jussyはまた、以前にもアンステーキングの発表が市場を動揺させた際、約320万HYPEがアンステーキング待ち行列に入り、このうち約200万HYPEがMulticoinのウォレット・ローテーションに関連していた局面で、HYPEが15%下落したと指摘した。残るトークンが段階的に売却される場合でも、Hyperliquidが報告する日次140万ドルの買い戻しが圧力の一部を吸収し得るとも付け加えた。CoinMarketCapのデータによると、HYPEは57.65ドルで推移し、過去24時間で1.44%下落、過去1カ月では約9%下落し、約1カ月前に付けた過去最高値76ドルをなお約25%下回っている。