
60超の貿易相手に対する新たな10%および12.5%の関税を巡り、投資家は低成長・高インフレ局面を強めかねないとして、法的・政治的な批判が広がっている。
トランプ政権が60超の国・地域に課す10%および12.5%の新たな301条関税が、暫定的な世界一律10%関税の失効を受けて金曜日に発効した。批判派や法的措置を進める側、市場ストラテジストらは、この措置が政治、法務、マクロ経済の各面でより広範な影響を及ぼす可能性があると指摘している。ホワイトハウスは、関税は強制労働対策の執行に連動しており、輸入禁止措置を導入済み、または導入を約束した国には10%、そうでない国には12.5%を課すとしている。 アナリストは、投資家の多くが失効する関税の代替措置をおおむね見込んでいたため、当初の市場反応は限定的だったと述べた。一方で、米国とイランの対立、100ドル超の原油価格、サプライチェーンのボトルネック、根強いインフレ圧力が重なる、より脆弱な環境下でこの措置が導入されていると警告した。CG Asset Managementは、投資家は低成長・高インフレ、すなわちスタグフレーションを想定したポジション構築が必要だと指摘した。別の関係者は、最高裁が2月に従来の関税を違法と判断した後、政権が301条へ軸足を移したことは、輸入関税が米経済政策のより恒常的な要素になる可能性を示していると述べた。 ブラジルやオーストラリアを含む各国政府は関税の根拠に異議を唱えており、301条関税を巡る係争中の訴訟や、中小企業を代表して金曜日に提起されたLiberty Justice Centerの訴訟など、法的挑戦も拡大している。ウォール・ストリート・ジャーナルの社説委員会や一部の共和党系ストラテジストは、関税拡大が中間選挙を前に政治的な重荷になり得ると主張した。アナリストは、原油高を受けて米連邦準備制度が年内後半の利上げ選択肢を維持する可能性が高まる中、市場の焦点は来週の連邦公開市場委員会(FOMC)発表に移っていると述べた。