Lido、32 ETHのバリデーターデポジット未計上で生じたstETH利回り異常を解消

Lido、32 ETHのバリデーターデポジット未計上で生じたstETH利回り異常を解消

Lidoは、会計オラクルのアップグレードによってstETHの利回り報告の問題を修正したと明らかにした。これは軽微な残高の過少報告であり、ユーザー資金や裏付けとなるステーキング資産への影響はなかったとしている。

ETH
STETH

ファクトチェック
この主張は一次情報によって直接確認できる。Lidoガバナンスの公式セキュリティ開示と公式Xアカウント@LidoFinanceの投稿はいずれも、会計・報告オラクルが処理中の32 ETHのバリデーターデポジット1件を計上し損ねた結果、stETHの日次リベース実質年率が一時的に想定の2.15%に対して2.04%へと歪んだこと、資金にリスクはなく、ユーザー対応も不要だったこと、その後の7月26日のリベースで残高が修正され、外挿した実質年率が2.29%になったことを示している。これは、報告オラクルが32 ETHのバリデーターデポジット1件を見落としてstETHの実質年率を一時的に歪めたものの、次回のリベースで修正され、資金やユーザーにリスクはなかったという本件主張と一致する。二次情報でも一貫して裏付けられている。
要約

Lidoは、オラクル報告から32 ETHの保留中のバリデーターデポジットが漏れたことで生じていた計算不足について、会計オラクルのアップグレードによりstETHの利回り報告の問題を修正したと明らかにした。同プロトコルは、この問題は資産損失やエクスプロイト、バリデーターの不具合ではなく、コンセンサスレイヤー側残高の軽微な過少報告にとどまると説明し、ユーザー資金には影響がなかったと改めて強調した。これに先立ちLidoは、予定されていたリベースにより未反映だったETH報酬が復元され、前日の報告実質年率2.04%に対し、想定水準の2.15%前後を上回る約2.29%まで実質年率が回復したとしていた。Lidoは引き続き根本原因の分析を進めており、今回の事象はステーキング利回りの表示とリベースの方法に影響した報告レイヤーの不整合であって、stETHを裏付けるステーク済みETHそのものには影響していないとの見解を示している。

用語解説
  • stETH: Lidoの流動的ステーキングトークンであり、ステークされたEtherと蓄積報酬を表す。
  • rebase: ステーキング報酬などの変化を反映するためのトークン残高調整。
  • oracle: オンチェーンプロトコルやスマートコントラクトで使われるデータを供給するシステム。