
トレーダーが今週の米連邦準備制度による利上げの可能性をなお相応に織り込むなか、ドルは1カ月ぶりの高値圏で推移した。一方、原油安と中銀会合が相次ぐ日程を受け、市場全体では慎重姿勢が広がった。
投資家の多くは依然として、米連邦準備制度が7月28〜29日の会合で金利を据え置くと見込んでいる。ただ、0.25ポイントのサプライズ利上げリスクは引き続き高く、米ドルの下支え要因となっている。ドル指数は火曜日時点で101.55と1カ月ぶりの高値圏にあり、CME (Chicago Mercantile Exchange)のFedWatchでは今週0.25ポイント利上げとなる確率が36.3%と、1週間前の16%から上昇した。9月までの利上げ確率は81%となっている。 足元の織り込みは、金融引き締め観測が強まるなかでも据え置きが基本シナリオであるという従来の市場シグナルとおおむね一致している。シタデル・セキュリティーズは、市場がタカ派シフトを過小評価している可能性があるとし、水曜日に0.25ポイントの利上げを予想している。9月まで待つより早期に動く方が、インフレ期待や金融環境全般への影響が大きいと指摘した。 米国がイランへの攻撃を停止したことを受けて原油価格は下落し、インフレ懸念はいくぶん和らいだ。ただ、米国債利回りの低下は限定的にとどまり、ドルを支えた。投資家は景気とFRBの次の一手を探る手掛かりとして、米国の4-6月期GDPとコアPCEインフレにも注目している。 このほか、英中銀と日銀も週後半の会合で金利を据え置くとの見方が大勢である。円相場が先週付けた対ドルの40年ぶり安値圏になおとどまるなか、政策変更がなくても日銀がタカ派姿勢を維持するかどうかに市場の関心が集まっている。デジタル資産では、ビットコインが1.88%安の63,694.59ドル、イーサリアムが2.83%安の1,890.30ドルとなった。