キオクシアHD連動のレバレッジETF、米国で取引開始

米国上場の新たなシングルストック型ファンドにより、日本のメモリーチップメーカーに対する2倍の買い持ちと売り持ちのエクスポージャーが可能になった。キオクシア株の急変動は、日次レバレッジ商品のリスクを浮き彫りにしている。

要約

キオクシアホールディングスに連動するレバレッジETFが米国で取引を開始し、投資家は日本のNAND型フラッシュメモリーメーカーに対し、強気・弱気の見通しを増幅して賭ける新たな手段を得た。ティッカーシンボル「KI」のCorgi Kioxia 2x Daily ETFは、2026年6月24日と6月26日にCboe BZXで他のシングルストック型レバレッジ商品とともに取引を開始し、スワップと先物を通じてキオクシア株の日次騰落率の200%を目指す。RoundhillによるT-REX 2X Long Kioxia Daily Target ETFの届け出も存在するほか、GraniteSharesはキオクシアの2倍ロング型と2倍ショート型の双方を投入した。キオクシア株は大きく変動しており、7月24日には一時55,080円まで下落した後、56,010円で前日比9.49%安で取引を終えた。7月中旬にはAI関連株やメモリーチップ株全体の混乱の中で、一時16%下落していた。これらのファンドは日次でリセットされるため、長期のリターンは株価パフォーマンスを単純に2倍したものから大きく乖離する可能性があり、レバレッジ維持のために必要な引け時点のリバランスが相場変動を増幅させる恐れがある。

用語解説
  • シングルストック型レバレッジ商品: 1社の株式の日次値動きを増幅することを目指すETFや類似の金融商品。
  • スワップ: ファンドが資産を直接保有せずに合成的なエクスポージャーを得るために用いることが多いデリバティブ契約。
  • ボラティリティ・ディケイ: 相場が時間をかけて上下に変動する際、日次レバレッジ商品で生じ得るリターンの目減り。