米国による対イラン攻撃が2夜連続で見送られたことで、中東の供給不安がひとまず和らぎ、原油は一時7%下落した。その後は下げ幅を縮小したが、紅海を巡るリスクは残った。
トランプ大統領が2夜連続で対イラン攻撃を停止したことを受け、中東産原油の供給混乱に対する差し迫った懸念が後退し、原油価格は月曜日に急落した。原油は1バレル83ドル方向へ一時7%下落した後、下げ幅を一部縮小し、日本時間2204 GMT時点で北海ブレント先物は5.77%安の91.20ドルと、これに先立って90ドルを下回った後の水準となった。米WTIは5.50%安の84.40ドルだった。金曜遅くに公式発表なしで始まった米軍行動の小休止は、市場全体のリスクセンチメントを改善させ、ナスダック100先物を1%超押し上げる一方、豪ドルやユーロの上昇を背景にドルは軟化した。テヘランは報復作戦を停止し、ホルムズ海峡を巡ってオマーンと協議していると表明した。一方で、イランの支援を受けるイエメンのフーシ派は、紅海沿岸のジザン港とヤンブ港にあるサウジアラムコ関連施設を攻撃したと述べており、市場にはなお地政学的リスク・プレミアムが残っている。