POSCOインターナショナルとLG CNS、請求書トークン化でインジェクティブ採用

POSCOインターナショナルとLG CNS、請求書トークン化でインジェクティブ採用

韓国の両社は、POSCOインターナショナルのグローバルネットワーク全体で発生する実際の売掛債権を対象に、許可型トークンの実証を進めている。パイロットの運用枠組みは2026年後半の策定を目指す。

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ファクトチェック
独立した3本の報道(発信元であるCoinDeskに加え、Crypto BriefingとCryptoNews)はいずれも同じ実証実験を一貫して伝えている。すなわち、POSCO InternationalとLG CNSが、POSCOの海外子会社による実在の売掛債権をインジェクティブ上でトークン化し、試験後に本番稼働へ移行する計画である。子会社の売掛債権、インジェクティブのネットワーク、実証後の本番展開計画といった詳細は、この主張と正確に一致する。検索ではPOSCO、LG CNS、インジェクティブによる一次発表は確認できず、相反する証拠も見当たらなかったため、確度はやや抑制されるが、報道内容は統一的で詳細である。
要約

POSCOインターナショナルとLG CNSは、POSCOインターナショナルの海外事業で実際の商取引から生じる売掛債権をトークン化する貿易金融の実証実験をインジェクティブ上で進めている。試験用データではなく実際の取引データを使用し、認可された参加者向けの共有台帳を構築する設計で、売掛債権はPOSCOインターナショナルの財務チームが管理する統制の下、保有・移転・オンチェーン決済が可能な許可型トークンとして発行される。 両社によれば、この手法は貿易金融で一般的なボトルネックの解消を狙う。売掛債権は通常、子会社、銀行、取引相手ごとに別々に管理されるため、照合作業が遅れ、資金化までの時間が長引く。売掛債権を単一の共有記録に載せることで、トークンに各法域のコンプライアンス規則を持たせつつ、承認済みの関係者が所有権やステータスを共通の視点で確認できるようにする。POSCOインターナショナルは、2026年後半にパイロット運用の枠組みを最終化し、その後、実際の業務運用に段階的に適用する計画である。 売上高222億ドルを計上したPOSCOインターナショナルは、鉄鋼、エネルギー、電池材料分野で80超の海外拠点を展開する。LGグループのIT部門であるLG CNSがエンタープライズ技術面を支援し、インジェクティブがブロックチェーン基盤を提供する。両社によれば、インジェクティブが選ばれた理由は、実世界資産モジュールが本人確認や資産の保有・移転権限に関するルールを含むコンプライアンス管理をプロトコル層に組み込んでいることに加え、1秒未満のブロック生成と即時のトランザクション確定性を備えているためである。 今回の取り組みは、エンタープライズ向けトークン化の広がりを示す動きでもある。JPモルガンのKinexysプラットフォームは累計3兆ドル超の取引を処理しており、シティはWellington ManagementおよびWisdomtreeとともにパブリックチェーン上でプライベート市場のトークン化を試験した。LG CNSは220超の地方自治体向けにデジタル通貨インフラも構築しており、韓国銀行のCBDC(中央銀行デジタル通貨)実証にも参画、KOSCOMと未来アセット証券向けのセキュリティトークンプラットフォームも運営している。

用語解説
  • 実世界資産モジュール: 本人確認や移転制限などのルールを適用しながら、伝統的な資産をオンチェーンで表現するために設計されたブロックチェーン機能群。
  • トークン化売掛債権: 貿易上の支払請求権をブロックチェーンベースのデジタル記録に変換し、追跡、移転、決済をより効率的に行えるようにしたもの。
  • 即時のトランザクション確定性: 確認済みトランザクションが完了済みと見なされ、後から取り消されないネットワーク特性。