原油安が東京市場で10年物国債先物を支えた一方、投資家は日銀の展望リポート、植田和男総裁による利上げ時期の示唆、円安が一段と進んだ場合の為替介入リスクを見極めている。
東京市場の早朝取引で指標となる10年物国債先物は0.44円高の127.23円となった。原油安を受け、日本のインフレ圧力が和らぐとの見方が支えとなった。市場の関心は日銀の金融政策決定会合に集まっており、政策金利は据え置きが広く予想されている。投資家は次回利上げの時期を探る手掛かりとして、四半期ごとの展望リポート、政策委員の採決行動、植田和男総裁の発言を注視している。円相場は1ドル=165円近辺で上値の重い展開が続いており、ハト派的なメッセージが出れば一段の円安と為替介入リスクの再燃につながるとの警戒がある。報道で引用されたOIS市場の織り込みでは、9月までの利上げ確率は約29%、10月まででは約78%から80%超とされる一方、ブルームバーグのエコノミスト調査では半数が日銀の利上げは12月まで見送られると予想した。