
AI主導の半導体・設備製造ブームと出荷価格デフレの終息が収益を下支えしたが、需要低迷と資金繰り圧力が続く中で、6月の利益伸び率は15.1%に鈍化した。
中国の工業企業利益は2026年上期に前年同期比18.7%増となり、1〜5月の18.8%増から小幅に鈍化した。6月の利益伸び率が5月の21.1%、4月の24.7%から15.1%へ減速し、年初来で最も低い月次伸び率となったためである。工業利益は今年、人工知能を追い風とする半導体・設備製造のブーム、約3年続いた工場出荷価格のデフレ終息、前年の低い比較対象に支えられ持ち直している。もっとも、今回の統計は経済全体に残るひずみも浮き彫りにした。国家統計局の于衛寧統計官は需要低迷と資金繰り圧力を指摘し、自動車製造業の利益は上期に19.5%減少した。輸出と、電子機器やAI関連分野を含むハイテク製造業は、国内消費や不動産関連活動より底堅さを維持した。中国の4〜6月期GDPは4.3%増と2022年後半以来の低い伸びにとどまり、投資家が下期支援の手掛かりを求めて今後の政治局会議に注目する中、政策当局への圧力の強まりを示した。