ブレント原油が最大7%急落、イランが攻撃停止を示唆

テヘランは、米国の爆撃停止が維持される限り攻撃を止めると表明し、供給ショック拡大への懸念は和らいだ。ただ、イラン当局者はこの平穏が続くことにはなお懐疑的である。

要約

イラン高官が、米国が爆撃停止を維持する限りテヘランも攻撃を停止すると述べたことを受け、ブレント原油は7%超下落し、一時1バレル=90.9ドルまで下げた。紛争が激化して石油供給が混乱するとの懸念が和らいだ。ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)も最大7%下落し、84ドルを付けた。イラン高官はロイターに対し、この方針を「攻撃には攻撃で応じる」と表現し、このメッセージはすでにワシントンに伝達したと述べた。今回の停止は、米国が13夜にわたる空爆の後に爆撃作戦を中断したことに続く動きで、マイク・ウォルツ米国連大使は、トランプ大統領が外交に余地を与えることを望んだと述べた。もっとも、イラン当局者はこの停止が続くことについて、楽観よりも懐疑を強めている。HSBCの米金利ストラテジスト、ディラジ・ナルラ氏は、原油高によって米連邦準備制度がより長く高金利を維持するとの見方が再び強まったと指摘したが、インフレ期待はこれまでのところ抑制されていると述べた。ブレント原油は月曜日にかけて92ドル近辺を維持しており、市場参加者が今回の停止が持続的な緊張緩和につながるのか、それとも一時的な中断にとどまるのかを見極めようとしていることを示唆している。

用語解説
  • ブレント原油: 原油価格の指標として世界で広く使われる代表的なベンチマーク。
  • ウエスト・テキサス・インターミディエート: WTIとも呼ばれる、米国の主要な原油価格指標。
  • 米連邦準備制度: 米国の中央銀行制度。政策金利の決定が借入コストや金融市場に影響を与える。