
アームストロング氏は、AIエージェントには24時間稼働するプログラム可能な決済が必要になるとし、コインベースはUSDC、Base、x402および関連ツールを、セキュリティや規制を巡る未解決の課題が残る中でも、ソフトウェア主導の商取引向けインフラとして位置付けていると述べた。
コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、AIの拡大に伴い仮想通貨の重要性は高まるとの見方を示した。自律型エージェントが従来の銀行口座や決済ネットワークに依存せずオンラインで取引するには、プログラム可能なマネーが必要になるためである。7月26日のXへの投稿で同氏は、AIが仮想通貨の重要性を薄れさせるとの見方を退け、コインベースはAIと仮想通貨の融合を「Agentic Finance(AiFi)」と呼んでいると述べた。また、USDC、Base、x402を現在のエージェント決済インフラの中核に位置付け、AIシステムはリアルタイムで資金を稼ぎ、保有し、支出する必要があるとした。 同氏は、AIエージェントがデータや計算資源、デジタルサービスへの支払い、資産売買、ポートフォリオのリバランス、請求の決済、税務管理の支援を行う中で、将来的には人間を上回る日次取引をこなす可能性があると述べた。従来の銀行システムは24時間稼働するソフトウェア向けに設計されておらず、「リアルタイムでプログラム可能なマネーが必要だ」と指摘した。また、コインベースのツールが既にエージェント主導の決済の大半を支えているとも述べたが、投稿では具体的な数値は示さなかった。 2023年にイーサリアムのレイヤー2ネットワークとして立ち上げられたBaseは、コインベースのエコシステムにおけるエージェント型取引活動の主要プラットフォームとなっている。コインベースは2025年、HTTP 402の「Payment Required」標準に基づく決済プロトコルとしてx402を導入した。これは、AIエージェントやその他のソフトウェアシステムが、従来型アカウントや手動チェックアウトを介さずに、APIやデータフィードなどのデジタル資源へ対価を支払えるよう設計されたものである。2018年にCircleとコインベース支援のCentre Consortiumが共同立ち上げたドル連動型ステーブルコインUSDCが、x402取引で使われる主要資産となっている。 コインベースはAiFiを取り巻くより広範なスタックの拡充も進めている。最近ではCoinbase Businessを通じ、企業向けにUSDC建てのAIエージェント決済を導入したほか、Agentkit、Coinbase for Agents、オンチェーンID標準などのツールを通じて、ユーザーが定めた制限の範囲内で自律プログラムが取引できるよう支援している。Chainalysisは6月、Base上でx402を通じたエージェント決済が約9カ月で1億件を超えたと発表した。この構想はなお初期段階にあり、セキュリティ、説明責任、規制を巡る課題は未解決のままである。