マレーシアのパーム油先物、7月輸出増にもかかわらず4,700リンギット割れ

競合する食用油の上昇と原油高がセンチメントを改善し、価格は4,650リンギット超へ持ち直したが、リンギット高とEU輸入の急減が上値を抑えた。

要約

マレーシアのパーム油先物は最近の下落から持ち直し、1トン当たり4,650リンギット超で推移した。大連のパーム油とシカゴの大豆油の価格上昇に加え、原油高がバイオディーゼル需要の見通しを改善し、相場を支えた。需要面でも下支えが続き、貨物調査会社の推計では、7月1日から25日までのマレーシアのパーム油輸出は6月の同時期比で8.1%から15.9%増加した。さらに、最大の買い手であるインドでは、祝祭シーズンを前に食用油の供給が引き締まることから、7月から10月にかけて輸入が増える見通しである。インドネシアは輸出競争力の維持に向け、新たな10%関税制度の下でパーム油を米国の適用除外とするよう求めていると報じられている。一方で、リンギット高に加え、7月に始まった2026/27年度のEUのパーム油輸入が前年同期比39%減の13万トンに落ち込んだことが上値を抑えた。

用語解説
  • バイオディーゼル需要見通し: パーム油などの原料として使われる植物油の価格に影響を与え得る、バイオ燃料需要に関する市場の予想。
  • 大連パーム油: 中国・大連市場で取引されるパーム油先物で、アジアの食用油市場のセンチメントを左右する主要指標の一つ。
  • 販売年度: 農産物の生産、取引、消費を追跡するために用いられる12カ月の期間。