アストラゼネカ、第2四半期売上高が増加し試験の後退後も2030年目標を再確認

アストラゼネカ、第2四半期売上高が増加し試験の後退後も2030年目標を再確認

中核EPSと売上高はいずれも市場予想を上回った。腫瘍領域と希少疾患領域の売上拡大が、糖尿病薬Farxigaの米国独占販売権喪失後の後発医薬品圧力を相殺した。アストラゼネカは最近の後期試験のつまずきにもかかわらず、800億ドルの売上目標を維持した。

ファクトチェック
アストラゼネカの2026年上期・第2四半期の公式決算発表で、主張の全要素が確認された。第2四半期売上高は5%増の153億8400万ドル、コアEPSは2.63ドルで市場予想を上回った。成長はオンコロジー(15%増)と希少疾患(11%増)が牽引した。一方、Farxigaは米国での独占権喪失と後発医薬品圧力を受けて11%減少した。さらに同社は、治験の後退(Wainua/CARDIO-TTRansform、EMERALD-2)があったにもかかわらず、2030年に売上高800億ドルを達成する目標を再確認した。ロイターとWSJも、直近の後期臨床試験の失敗を受けた後も、EPSの上振れ、売上成長、オンコロジーの強さ、2030年目標の維持をそれぞれ独自に裏付けている。
要約

アストラゼネカは2026年第2四半期決算で、市場予想を上回る業績を示した。売上高は153億8000万ドルに増加し、中核1株利益は2.63ドルとなり、いずれもアナリスト予想を上回った。EnhertuやImfinziへの需要を含む腫瘍領域と希少疾患領域の成長が、糖尿病薬Farxigaの米国での独占販売権喪失後の後発医薬品圧力を相殺した。会社は売上高の中位から高位の1桁台成長率と、中核EPSの低位2桁成長率という見通しを再確認した。最高経営責任者のパスカル・ソリオ氏は、CARDIO-TTRansform第III相試験の失望にもかかわらず、800億ドルの総売上目標の達成に向けて順調に進んでいると述べた。別途公表したパイプラインの更新では、アストラゼネカはHSCT-TMAに対するUltomirisの第III相試験で強弱入り交じる結果を報告し、小児適応での申請手続きを進める一方、より広範なプログラムについて規制当局との協議を継続しているとした。

用語解説
  • 第III相試験: 有効性の確認と安全性の監視を目的に、より大規模な患者群で治療法を検証する後期段階の臨床試験。
  • 主要評価項目: 治療が有効だったかどうかを判断するために、臨床試験で主に測定するよう設計された主要な結果指標。
  • 希少疾病用医薬品指定: 希少疾患向け治療薬の開発を促進するための規制上の地位であり、市場独占権などの優遇措置が付与されることが多い。