米連邦準備制度の利上げ判断を前に、小口投資家によるビットコインのバイナンス入金は約78億ドルと比較的底堅く推移する一方、マイナーの取引所送金は長期的な下降トレンドが続いている。
7月のFOMC (Federal Open Market Committee)を前に、ビットコインの大口保有者によるバイナンスへの送金は小口投資家の入金よりも大幅に減少しており、市場が米連邦準備制度による追加利上げの可能性を見極める中で、リスク選好の分断が浮き彫りになっている。7月27日に公表されたCryptoQuantのデータによると、過去30日間の大口保有者によるビットコインのバイナンス流入額は39億ドルとなり、6月12日に記録した70億ドルのピークから44.3%減少した。小口投資家の流入額は、6月5日の100億ドルのピークから22%減の78億ドルで、小口投資家の流入量は大口保有者のおよそ2倍となった。 CryptoQuantは、この流入データはバイナンスへの送金のみを測定しており、その後にコインが売却されたかどうかは示していないと説明した。このため、この数字だけで小口投資家が強気で、大口保有者が弱気だとは断定できない。それでも、米東部時間7月29日午後2時に政策発表、同2時30分にパウエル議長の記者会見が予定される7月28日〜29日のFOMC (Federal Open Market Committee)を前に、この乖離は注目を集めている。FF金利先物は0.25%の利上げ確率を約36%織り込む一方、3.50%〜3.75%の誘導目標レンジでの据え置きが基本シナリオとなっていた。 別のCryptoQuantデータによると、マイナーは過去30日間で4,841 BTCをバイナンスへ送金し、取引所向けマイナー送金全体の98.66%を占めた。足元では直近の低水準からやや持ち直したものの、マイナーの取引所送金は2023年半ば以降、下降チャネル内で推移している。これは2024年の半減期や、新規採掘したビットコインを直ちに売却する必要性を減らす資金調達手段の普及と結び付けられている。アナリストは、マイナーの売り圧力低下は需給面を支え得るが、それだけで強気相場を確認するものではないと指摘している。