ドイツ10年債利回り低下、原油安でインフレ懸念後退

指標となる利回りは先週付けた3.2%超の15年ぶり高水準から低下した。ブレント原油の下落を受けたもので、市場ではなお2027年2月までに欧州中央銀行が25ベーシスポイントの利上げをほぼ2回実施するとの見方が織り込まれている。

要約

ドイツの10年物国債利回りは3.14%に低下し、原油価格の下落で短期的なインフレ懸念が和らいだことから、先週付けた3.2%超の15年ぶり高水準から反落した。米国とイランが戦闘を停止したことで、ブレント原油は2カ月ぶり高値から下落し、外交的解決によってホルムズ海峡の海運が再開されるとの期待が高まった。トレーダーは欧州中央銀行の追加引き締め観測をやや後退させたが、短期金融市場ではなお2027年2月までに25ベーシスポイントの利上げがほぼ2回実施されることが織り込まれている。欧州中央銀行のチーフエコノミストであるフィリップ・レーン氏は、現在のインフレ・ショックは依然として穏やかであり、積極的な対応ではなく一定の政策引き締めを必要とすると述べた。インフレ率は今後1年で2%の目標に戻るとの見通しも示した。欧州中央銀行は6月の利上げに続き、先週は政策金利を据え置いた一方、9月の追加利上げの可能性を示唆した。投資家は現在、政策の先行きをより明確に見極めるため、今週後半に発表される新たなインフレ指標に注目している。

用語解説
  • 独10年債利回り: ドイツ国債の利回り
  • 欧州中央銀行: ユーロ圏の中央銀行
  • 25ベーシスポイントの利上げ: 0.25ポイントの政策金利引き上げ