2026年7月10日時点で権利を有するOrchid Island Capitalの保有者向け支払いは、米国株の現金配当をプラットフォーム上でステーブルコイン分配に転換するBinance Stocksのモデルを拡張するものとなる。
バイナンスは、NYSE上場のOrchid Island Capital(ORC)の対象保有者に対し、1株当たり0.50ドルの配当をUSDCで分配した。権利確定の基準日は2026年7月10日である。この支払いは、ユーザーに米国株へのエクスポージャーを提供し、配当などのコーポレートアクションを従来の銀行インフラではなくステーブルコインの形で還元するサービス「Binance Stocks」の特徴を示している。この仕組みでは、企業が宣言した現金配当が同額相当のUSDCに換算され、プラットフォーム上の保有者へ直接送付される。 今回のORC配当は、他の銘柄で実施された過去のBinance Stocksによる配当転換に続くものだ。これまでにも1株当たり0.75ドルおよび0.15ドルの分配が行われている。住宅ローンREIT(不動産投資信託)であるOrchid Island Capitalは、2026年7月8日に1株当たり0.10ドルの月次現金配当を発表し、支払日は2026年8月28日としていた。このため、バイナンスが分配した0.50ドルはORCの単月配当とは一致せず、複数月分の累積、またはバイナンス独自の分配スケジュールに基づく別計算と説明された。 Orchid Island Capitalは、ファニーメイやフレディマックなど政府支援機関が裏付けるAgency住宅ローン担保証券に特化して投資している。同社は2013年のIPO以来、一貫して配当を支払っており、利回りは歴史的に17%を上回ってきた。2026年第2四半期の純利益は8920万ドル、1株当たり0.44ドルだった。投資家にとって、この仕組みは銀行口座を通じた資金移動の必要性を減らす一方、仮想通貨取引所で保有する資産は従来の証券会社口座と同等の保護を受けないため、リスクの構成も変わる。また、取引所がラップした株式商品の規制上の扱いは法域によって異なる。